yogimeets-Interview no.1 Yoko

目次

ヨガに出会う、ヨガインストラクターへの道へ

ーーインストラクターになったきっかけを教えてください。

(Yoko) 幼い頃から走る事が大好きで、高校までは競技者として、大学からは市民ランナーとして走っていました。

また、大学時代には陸上チームのスタッフとしても活動していました。

そんな中で、なんとなく、漠然と走る事に携わろうと考えていた在学中、スポーツ栄養を学んでいたこともあって、就職活動は健康メインで探していました。

フィットネス…ジム…etc…といったスポーツトレーナーのような仕事を探していた中、ヨガに出会いました。

就活の渦中に初めて受けたヨガ・レッスン!

本当に衝撃が大きくて、自分の価値観が刷新された瞬間でもありました。

ただ身体が柔らかい人がするものだと思っていた私は、そんなイメージと遥かに異なるヨガの体験にものすごく驚いたものです。

ココロに深く寄り添い、誰とも競争することなく、今の自分を肯定する。

そんなヨガのあり方に一瞬で虜になり、

「同じ体験を広げたい」「ヨガを通して目の前の人を笑顔にしたい」

そう強く感じた私は、自然とこの道を選択していました。

ーー大学卒業後、大手ヨガスタジオに入社。ヨガインストラクターとして社会人スタートをしたYokoさんですが、インストラクター1年目の思い出深い出来事はありますか?

(Yoko) 初めの時期は、ヨガへの理解は乏しく、フィットネス感覚で人前に立ち始めました。

さらに、身体もかなり硬かったため人前に立つのはいつも緊張との戦いでした、、、

けれども、たくさんのレッスンをこなしていく中で、お客さんの求める“ヨガ”と、自分の伝えている“ヨガ”にギャップがあることに気づき始めました。

そのギャップをどうすれば解消できるのか、当時の私には解決策が見当たりませんでした…

今の私なら迷わず周りを頼るけれど、あの時の自分にとって人に頼ることはとても難しい事でした。

そんな迷いのある中で訪れたタイミングが店舗の異動でした。

次の店舗は関西のターミナル店舗のひとつで、まだ私が行っていい場所ではないと思っていました。

だから、当初は異動がとても憂鬱でした(笑)

実際、異動後しばらくは、自分の力のなさを痛感する毎日だったので、正直たくさん泣きました。

しかし、その異動先で出会った先輩IRのタッキーさん ( @saya_yoga_pilates ) のレッスンで何とも言えない衝撃をうけたんです。

初めてのヨガ以来の衝撃という感じです。

瞑想の心地よさにはまったのはこの時かもしれません。

その店舗での半年間は、レッスンだけではなくヨガへの理解をさらに深めることができた期間となりました。

ーーYokoさんは既にヨガインストラクターとして仕事をしながら、RYT200を取得したとお聞きしましたが、資格取得には、そのような心境の変化があったからなのでしょうか。取得したのは、いつ頃でしょうか?また、何故、RYTだったのでしょうか?

(Yoko) そうですね。

学びたい、深めたいと思って取ったのがきっかけですね。

取得したのは、ちょうどコロナが世に出てきた年で、私のインストラクター歴3年目の時でした。

勤務エリアが変わり、大阪の店舗で働いていた時の事です。

本当に、このコロナの時期にインストラクターとして働くのは、辛い体験でした。

言葉を発することや、スタジオに立つことが怖くて仕方なかった記憶もあります。

そんな辛い時期の経験の中で生きてきたのがヨガ哲学でした。

ただし、興味を持ったとしても自己流で学ぶには限界があること、自分の知見だけでヨガと向き合うと視点が狭まることから、ヨガに関する資格取得を目指そうと決意しました。

当時は、まだまだヨガについての知識が乏しかったので、唯一知っていた資格がRYTでした。

社内で取得することも可能でしたが、いろんな先生の視野や考えに触れたいと思い、外部のヨガスクールで取得することにしました。

RYT200を選んだのはそんな安易な考えです(笑)

ーーでは、RYT200を実際に取得してみて、良かったなと思ったことはありますか?また、ヨガインストラクターという立場からすると、RYTは意識しやすい資格だと思いますが、プロは取るべき資格だと思いますか?

(Yoko) とってみて良かったと思う点ですが、本当に視野が広がったなとは思います。

ヨガのとらえ方や考え方って本当に十人十色なので、同じところで学んでいるとどうしても考えに偏りが出てきます。

でも、取得したことでいろんな考え方やとらえ方があることを知り、より多くの人にヨガを伝えやすくなりました。

その点では取得してすごくよかったと思います。

RYTを取るべきかどうか、、、これ難しい質問だなと思います。

ただ資格が欲しいみたいな気持ちでいるとあまり今後に生かされないというか、その時の学びも薄いように思います。

逆に、この先生から学んでみたいという気持ちがあるのであれば、取得するのも良いかもしれません!

丁寧に学んでいると自然に疑問点やこだわり、大事にしたいことというのは出てくると思うので、それに合わせて学びを深めていけばいいのかなと思います。

なので資格にこだわる必要は個人的にはないかなと思ってます。

結局は何を持っているかよりも、何を伝えたい人であるかだと思います。

その軸があれば自分の思いは自然とレッスンにのせられるようになるかと思います。

ーー私が出会った時には、Yokoさんは既にレッスンに定評のあるインストラクターさんという認識でしたが、Yokoさんはスタジオのレギュラーレッスン以外にも、複数のオリジナルのレッスンを提供なさっていましたね。オリジナルレッスンを通して、また、普段のレギュラーレッスンで、気を付けていたことはあるのでしょうか?

(Yoko) まだまだ駆け出しのインストラクターなので恐縮ではありますが、とても幸せなことに一部のお客様からまた受けたいと日々お言葉を頂いてきました。

インストラクターとしてこの上ない幸せです。

私が日々のレッスンで大事にしていたことについてですが、スタジオのレギュラーレッスンはそもそも私が作ったレッスンではないんですよね。

レッスンというのは作成者の思いが詰まったものです。

なので、レギュラーレッスンではそのレッスンの込められた思いを丁寧に伝えることを何よりも大事にしていました。

だから身体の動かし方は細かく伝えていましたし、ヨガ歴に関係なく身体の状態関係なく今その瞬間に意識の向けられる状態というのを目指して行っていました。

逆にオリジナルレッスンというのは私そのものなんです。

私がヨガで伝えたいことをレッスンに詰め込んだという感じです。

またレッスンを作る際には大人数に伝えるというよりは、たった一人思い浮かべる誰かのために伝えたいという思いで作っていました。

それが結果的に多くの人の気持ちに深く響いたのではないかなと思ってます。

特に「旅シリーズ」と勝手に呼んでいる3つのレッスンに関しては、私が私のために作ったレッスンでした。

自分の心の中をさらけ出したかのようなレッスンは思い入れがとても深いレッスンです。

そのため受け入れられる場合もあれば拒絶される場合もありました。

ですが私が伝えたいと思うものを妥協する気も媚びる気持ちも一切なかったので、

ただ私の伝えたいヨガを丁寧に、オリジナリティを持って伝え続けられることを大事にしていました。


「旅シリーズ」について

Yokoさんのオリジナルレッスン「旅シリーズ」は、受講生たちにとても人気のあるレッスンでした…

もちろん私も好きになり、何度も受講することになった…3種類のレッスン

「感情を見つめる旅ヨガwith tapas」

「辿る四季ヨガ〜山旅」

「go your own way〜旅ヨガ〜」

ヨガを続けていれば、私たちはまたこのレッスンを受けれる機会に恵まれる、

と信じています…


ーーYokoさんは、交流…横のつながりを大切にしている印象を得ます。普段から励まし合ったり、レッスンの内容に対しても意見交換などしあっているのでしょうか?

(Yoko) 交流はめちゃくちゃ大事にしています。

いや、、、大事にしているというか勝手に仲が深まっているといった方が表現が正しい気がします(笑)

ヨガに向き合っていると自分の心の状態が良くも悪くも表に出やすいので、深くつながる人って勝手に引き寄せているんですよね。

その引き寄せた者同士でヨガの話やレッスンの話をたくさんします。

話すことで見えてくるものや、その時の思い込みにも気付けるので周りに本当に感謝です。

それこそ身体の使い方やヨガとの向き合い方に関しては、大学からの仲の みきIR ( @yogamiki_ ) や私生活においての考えかたやヨガについては みさきIR( @misaki.nakajima_yoga )と最近は特に話しているように思います。

話す、意見を交換するというのは今の自分を客観視するうえで本当に必要なことだと思います。

なので今後も交流というのは大事にし続けると思います!

ーーそのような交流の中、特に影響を受けた方はいらっしゃいますか?

(Yoko) 先輩IRのタッキーさん ( @saya_yoga_pilates ) です!

こんな風に思っていることは多分たっきーさんは知らない(笑)

ーータッキーさんは、人生でターニングポイントになった先生だったのですね…。

( 2022.09.08 撮影 / 伊藤彰 )

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