慈しみの瞑想(Loving-kindness meditation) vol.2

1 慈しむとは

最近「慈しんだ」経験を思い出してみましょう。

慈しみってどんな感じでしょうか?

一つの説明としては,

「ある存在に対して,無条件に,優しさや思いやりの気持ちを注ぐこと」

つまり,見返りを求めずに,ただただ,その存在を大切に思い,幸せを願うということ。

誰しも「慈しみの心」を持っています。

少し自分の内側を眺めてみれば,

何かを慈しむ気持ちが自然と湧き起こる経験が浮かんでくると思います。

「慈しみ」の構成要素の一つである「思いやり」は,幸福感と関連性があると示唆されています。

自分とそれ以外の存在,この世界全体,森羅万象に慈しみを抱けば,

言わば,心があたたかくなるような,幸せを感覚でとらえることができるでしょう。

2 慈しみの瞑想の実践

前回記事でお伝えしたように,慈しみの瞑想とは,

慈愛を育む瞑想の一つで,

わたしが,幸せでありますように

わたしの,悩みや苦しみがなくなりますように

わたしの,願い事が叶えられますように

わたしに,悟りの光が現れますように

わたしが,幸せでありますように

(※『ヴィパッサナー瞑想』(アルボムッレ・スマナサーラ著,サンガ出版)を参考にし,執筆者が作成)

(※冒頭の主語を「わたし」「わたしの親しい存在」「わたしの苦手な人・嫌いな人」「生きとし生けるもの」にして,繰り返し唱える)

これら一連の文言を,声に出すか,心の内で唱えます。

大切なのは,口で唱えながらも,

心ではその存在をイメージし,

言葉の示唆する感情を湧き起こるように意識することです。

私の場合,慈しみの瞑想は,ヨガのクラスの終わりや,マインドフルネス瞑想のワークショップの終わりなどに,仲間と共に取り組みます。

ひとりだと,自宅や職場,自然を感じる場所,お寺など落ち着くところなど,

いろいろなところで,ふとやりたくなって,やってみることがあります。

明るく幸せな気持ちのときに取り組めば,

そのポシティブな気持ちをさらに味わって深めることができます。

何となく気重だったり,つらかったりするときに取り組むと,

囚われていたネガティブな気持ちから離れるきっかけになって,

気持ちが落ち着く,少しだけでも気持ちのだるさがとれると感じることができるでしょう。

3 慈しみの瞑想を体験した人たちの声

「めっちゃよかったですー!」

「なんかわからへんけど,心が落ち着いた」

「自分の心が綺麗になる感じがして,ええ体験したなあー!って思えました」

「嫌な人のことを嫌な気持ちで思い浮かべなくて,不思議で,たぶんそれが心地よかったんだと思う」

体験された方の声を聞くと,

単に穏やかな気持ちへと落ち着き,その平穏さに浸るだけではありません。

あらたな気づきを得られたこと,ふだんと違う心持ちになれたこと,大切な感情体験ができたとの満足感を味わえたなど,

それぞれの角度から幸せを感じられた様子がうかがえます。

こんな声を聞いている方も,幸せになります

笑顔や幸せは伝播すると言いますが,

慈しみも周囲へと伝わっていきます

ヨガや瞑想の仲間で慈しみの瞑想をする

そうして慈しみの輪が広がっていけば良いなあ。

(vol.3へ続きます)

Takuro