[心理学]3対1 ーこころの作用ー

私たちの心は、”monkey mind”, “mind wondering”と呼ばれるように、活発で、積極的で、お節介で、落ち着きがなく、時には余計なことをして、でも満たされて動きを止めると何とも言えない幸福感を醸し出す、そんな多彩で興味深いものです。

とはいえ、多くの人にとって、なじみ深く、しばしば興味の対象になるトピックは、

「心をどうコントロールするか」

特に、心の中がグレーなどの暗い色調になり、重だるくなるとき。

思い出したくもないこと、注意を向けたくもないことに心が勝手に近寄って、誰でもつらさや悲しさを感じることは日々あります。

私たちは、ふだん、様々な経験をしていますが、ネガティブな経験にとらわれやすい傾向があります。

なぜでしょうか?
こんな例があります。

あなたはクラスメートの前でスピーチをしました。スピーチ後に感想を伝えられたところ、10人のクラスメートのうち、9人が絶賛する内容、1人が批判的な意見でした。ただし、9人のコメントは簡潔な賞賛のコメントで、1人は具体的で的を得た批判的意見でした。

大半のクラスメートから褒められているのに、あなたは、すごく批判されて、失敗したような印象が残るかもしれません。


このように、私たちの心は、ネガティブな経験(情報)にとらわれて、つらい気持ちを引きずりやすい傾向があります。
ポジティブ心理学では、一つのネガティブな経験を乗り越えるにはポジティブな経験が3つ必要と指摘されています(Barbara Fredricson,2009,Positivity) 私たちの心が、いかに思うようにならないか、”monkey mind”(サルのような心)と呼ぶように、あちこちへ飛び回って、コントロールするのが難しいことは繰り返し述べてますが、こうした心は、ネガティブな記憶や情報を見つけやすくて、引っ張り出すのを好みます。
そのため、私たちの人生には、素敵なこと、幸せなことがたくさんあるのに、ついネガティブなことに注意を向けてしまい、つらくなったり、落ち込んだりします。

ネガティブな気持ちに引っ張られないためには、こうした心の作用を理解して、
「あっ、またネガティブなことばっかり見てるな」と気づくことが大切です。
そうした気づく力を鍛えるには、いろいろな方法がありますが、マインドフルネス瞑想やヨガが効果的です。

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